京都の福祉職場の魅力発信プロジェクト
きょうとフクシのシラセ[ブリッジ]
大学でビジネスを勉強したあと、友達の誘いでフィリピンから初めて日本へ。そのとき日本語は「ありがとう」しか知りませんでした。
結婚を機に15年前に再来日。ある日、「介護資格を取りに行きませんか?」と人に誘われて。とりあえずヘルパー2級を取って、今の法人へ。日本語を覚えて人と話すのが楽しくて、もう11年経ちます。
施設長がよく話を聞いてくれて、不安があっても一人で悩まず相談できました。仕事もみんなを見ながら覚えたり、サポートしてもらったり。いろんな人が自分を一番いい道に進めてくれたので、感謝しています。
最初は日本料理もわからなかった。おばあちゃんたちに教わったり、携帯で調べたりして。おかずに砂糖を入れるのはショックでした…。フィリピンの料理も作ってふるまいましたよ。「Adobo(アドボ)」という肉料理は日本人の口にも合うみたい!
最初は自分も不安だったし、今でもいろんなところで支えてもらっているのを感じます。去年から、法人にフィリピンの技能実習生が来ているので、今度は私が不安をなくしてあげたいです。
16年前は「介護なんて絶対やらない!」と思っていたのに、今がいちばん楽しい(笑)!
(福)みねやま福祉会 Nさん
介護歴は10年ほど、今の法人は2年目。まだまだです。体力に自信があり、人の役に立ちたくて警備の仕事をやったりもしました。あるとき病院に勤める母から、女性が介護をするのは大変、みんな腰痛に悩んでいると聞いて、「体力があればいいのか、長く続けられそうだ」と、介護と看護の違いも判らないまま病院の介護士に(笑)。いま働いているのは福祉の施設で、病院と異なり、介護職の責任で動くことが多いので、指示待ちではなくて、自分自身がしっかりしないと。
それまでの社会人経験で得たのは、礼儀作法、考え方、価値観。会話するときや様々な方と関わるとき、役立っています。野球の経験からケガや身体の知識はあったけど、介護を勉強して、尊厳や羞恥心、準備の大切さ、多職種のかかわりなども知ることができてよかったです。
知識や資格はあとからついてきます!まずは目の前の利用者さんや職員としっかり対話する。わからないことは調べて身につければいい。向上するために継続するのはスポーツと一緒です。
介護は一人でやるのではなくて、周りとどれだけフォローしあえるか。自分に誠実さがないと相手も話を聞いてくれない、と日々考えて人に向き合っています。
(福)洛和福祉会 Sさん
元パン屋のAさん、月に1回焼きたてのパンをふるまってくれます。みんなの楽しみです!/フルーツカービングが得意な栄養士さん。夏祭りにはスイカを飾り切りしてもらいます。/サックス名奏者のBさん、時々屋上から聴こえてくる音色にメロメロです。/ピアノにクラリネット、ギターが弾ける人も。演奏会も企画できますし、社会人になってから演奏する場があるのは貴重ですよ!/あと、カホンを作った芸大出身の職員さん。って、みなさんカホンわかりますか…?/職場が近いので、祇園祭の山鉾巡行に参加していました。木賊山に注目!/革細工が趣味で、地域イベントで売るほどの腕前のCさん。パスケースをお願いしたら、素敵に作ってくれました。/カメラが趣味の人も多いです。新年会など大人数のイベントで活躍したり、ご家族さんから「その写真をちょうだい!」と言われたり。/華道で利用者さんに喜んでいただいたり、地域で消防団に入っていたり、活躍の舞台も様々です。