京都の福祉職場の魅力発信プロジェクト
きょうとフクシのシラセ[ブリッジ]
1921年開設の京都府内で一番歴史のある老人ホームを運営する、社会福祉法人同和園に行ってきました。小高い丘の上にあり、眺めが素敵でした。
高齢者施設はバタバタしているイメージがありましたが、誰も走っていませんでした。180度イメージが変わりました。「ご利用者の方が声を掛けにくくなるので、職員には忙しい感じを出さないよう、研修で伝えています」と職員の方が教えてくれました。“家”のような雰囲気を大切にするため、仕事用の制服もありません。
同和園で何より大切にしているのが、ご利用者の方に合わせたケアをすることだそう。「お風呂に入るタイミングやご飯の食べ方など、人それぞれリズムがあります。ここでの暮らしがその方の日常になるようにどうすればいいのか日々考えながら働いています」と職員さんの熱い想いをきくことができました。そんな風に職員さんがやりがいを持っていきいきと働けるような仕組みづくりを追求し続けているとのことです。
非日常として行事やイベントを盛り込むことで、日常とのメリハリをつけるような工夫も盛りだくさん。例えば演芸会で披露することを楽しみに、練習に励まれる方もいらっしゃるとか。同和園での生活は、ご利用者にとって居心地のいい場となるよう、いろんな心遣いや工夫でできあがっていました。
1 落ち着きある空間づくり
各部屋の入口には京町家のような庇に、個性豊かな暖簾が。飾りつけも季節感があり、素敵でした!
2 意外なモノがあちこちに
特別養護老人ホームの弐番館の入り口には美術館のように工芸品や書が飾られた空間も。私のお気に入りは「倶会一処」というカフェにある一枚板のテーブル。とっても落ち着くんです。
3 快適な場所、あります
足湯スポットがあり、誰でも気軽に楽しむことができます。また職員用にはリラクゼーションルームがあり、マッサージチェアが6台も。職員のみなさんのお気に入りの場所だそうです。